手の震えを乗り越えるための3つの心のシフト
手の震えを乗り越えるための3つの心のシフト
「カットやカラーの前に手が震える…」そんな経験、ありませんか?
私も30代になってから、緊張や恐れが強くなり、お客さまの前で手が震えることが増えました。若いときは自信に満ちていて、震えとは無縁だったのに、経験を積むほどに逆に不安が大きくなる。まさに私自身の経験です。
そこで試した「考え方の切り替え」と「具体的な対策」を3つご紹介します。
1⃣ 「結果」ではなく「プロセス」にフォーカスする
✏️ クセになってしまった“結果重視”思考
- 「失敗したらお客さまに迷惑をかける」
- 「完璧に仕上げなければ…」
結果ばかり気にしていると、脳が「危険信号」を出し続け、手が震えます。
💡 プロセス思考へのシフト
- お客さまと会話を楽しむ
- カラーの薬液を塗布するときの感触に集中する
- ハサミの開閉音を“リズム”として味わう
ひとつひとつの動作自体に意識を向けると、結果への不安が後ろに下がり、手の震えは自然とおさまってきます。
「仕上がりではなく、今この瞬間の仕事の丁寧さ」を楽しむイメージです。
2⃣ 「お客さまはあなたを選んでくれた味方」だと再確認する
✏️ お客さまへの恐れが緊張を増幅
- 「顔色変わったらどうしよう」
- 「細かいミスを見抜かれたら…」
お客さまを“ジャッジする相手”と見なしてしまうと、緊張がいっそう強くなります。
💡 お客さまを“仲間”に変える
- 初対面でも、「ありがとう」と深い感謝を伝える
- 細かい不安はひとまず置いて、会話でアイスブレイク
- 「今日はこんなスタイルで楽しんでもらおう!」と目的を共有
お客さまは「あなたの技術」を信じて来店してくれた味方です。自分を応援してくれる仲間として意識すると、恐れがやわらぎます。
3⃣ 呼吸とイメージで“緊張のループ”を断ち切る
✏️ 自律神経が乱れると震えは増す
緊張→呼吸が浅くなる→身体が緊張→さらに手が震える、という悪循環に陥りがちです。
💡 簡単セルフケア:3秒呼吸&イメージリハーサル
- 3秒吸って、3秒吐くを3セット
- カラー剤を塗る前、ブロー前など、ひと呼吸の時間を作る
- 成功イメージを描く
- 「ハサミがスムーズに動いて、お客さまが笑顔で仕上がりを見ている」
- リアルに想像すると、身体は勝手にリラックスします
この呼吸+イメージのショートルーティンを備え付けのミラー前や鏡を拭くタイミングなど、「いつでもできる習慣化ポイント」を決めるのがコツです。
最後に:完璧を手放して、成長を味わおう
経験を重ねるほど「失敗したくない」という思いが強くなるのは自然なことです。でも、プロとしての成長は、小さな失敗を乗り越えていくプロセスでもあります。
- 「ミスは次の学び」
- 「お客さまは完璧より、あなたの誠実さを見ている」
そんなマインドを大切に、今日から3つのシフトを試してみてください。きっと、手の震えがやわらぎ、自分らしい自然な技術が取り戻せるはずです。
あなたの手と心が、再び自由に動くことを願っています。
応援しています!🌿