個人商店の価値とは何か?顔の見えるお店が人を救う時代
最近、ある個人商店に子どもと立ち寄りました。
そこは、何十年も営業を続けている、昔ながらの町の小さなお店。
お菓子を買うために、時々お世話になっています。
値段は、決して安くはありません。
むしろ、大型スーパーやディスカウントショップと比べれば、割高です。
でも――そんなこと、全く気にならないんです。
なぜなら、そのお店には「通いたくなる理由」があるからです。
「行きやすさ」と「安心感」という価値
子どもがそのお店を気に入っていて、
店主さんとも顔なじみ。
行けばあたたかく迎えてくれる。
気取らず、落ち着ける空間がある。
それって、実はすごいことですよね。
人と人がちゃんとつながっていて、
心で商売がされている証拠です。
個人商店は、人と人をつなぐ「地域の要」
いまの世の中、大型店やフランチャイズ店はどこにでもあります。
どれも便利で、価格も安く、清潔で、効率的です。
でも――それらが消えたとして、果たして本当に困る人がいるでしょうか?
おそらく、いません。代わりがすぐに見つかります。
しかし、個人商店が消えたら、本当に困る人がいます。
- 高齢で遠出ができない人
- 小さな子を連れて近場で買い物をしたい親
- 人との会話を楽しみにしている常連さん
個人商店は、物を売っているだけじゃないんです。
「関係」や「安心感」も一緒に提供してくれているんです。
儲けよりも「役に立つこと」を優先する商売
個人店は、大きな利益を出すことを最優先にはしていません。
むしろ、「自分の生活を続けられる程度の利益」で、
地元の人の暮らしを支え続けています。
これは、今の世の中で最も難しいことのひとつです。
それでも長年続けてきたということ自体が、価値の証明です。
これからの時代にこそ、個人商店が必要になる
物があふれ、どこでも何でも買える今だからこそ、
「ここで買いたい」と思わせてくれる店の存在は、
どんな時代よりも貴重になっていきます。
個人商店は、ただの「商売」ではなく、
地域に根を張った「人間関係そのもの」なのです。
最後に:あなたの街にも、残しておきたい店はありませんか?
便利さに流されすぎず、
価格だけで選ばず、
「あの人がやってるお店だから行く」という理由でお金を使う。
それが、未来の地域と人を守ることにつながるのではないでしょうか。